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太陽の森

菅井 汲

1967

1950年代初頭パリに渡った菅井はアンフォルメルの嵐を経て、63年には明快な形態と限定された色彩による独自のスタイルを確立する。作品は〇△□という単純な幾何学的形態に還元されながら、《太陽の森》という詩的なイマジネーションを誘う題名によって、緑色の円形部分に植物、その右の明るい色の部分に光のイメージを膨らませることが許されよう。
翌年の東京国立近代美術館の壁画制作を契機として、画面の大型化、 社会との接点を求める標識のような記号性は一層押し進められる。やがて陰影を伴った有機的な膨らみは消え、画面構成はストライプを多用する、より軽快な形態の組み合わせになるが、詩的な題名は変わることがなかった。菅井の本質はこの詩的な記号性にある。(N.S.)