1989
この作品は、カンヴァスに描かれた油彩画と金属(スティールと鉛)で作られた立体物との組み合わせでできている。そして、この絵画と彫刻は、いずれも円錐とその上の鳥という同一の主題を表現している。だが、その「語り方」が異なっているために、同じ主題の別の部分が強調される。絵の場合は想像上の象徴的な意味が、彫刻の場合は空間的なヴォリュームが、といった具合である。バートレットの芸術は、このようにさまざまな「語り方」を併用することによって、主題の様々な側面を同時に表現しようとしている点に、大きな特徴がある。ミニマル・アートやコンセプチュアル・アートでは切り捨てられていた「語り」としての芸術の魅力を見直したのは、バートレットのような1970年代半ばから注目を集めた世代であった。ここで語られているのは、火と復活の神話であり、鳥は500年ごとに自ら火のなかに身を投じては生き返るフェニックス(不死鳥)である。この主題自体は、彼女が常に立ち返っている循環的な時間というライトモティーフにも関係づけることができる。(Y.M.)
1941-2022
ジャンル | 絵画 |
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材質・技法 | 油彩/カンヴァス、鋼 |
寸法 | 絵画213×152cm、彫刻152×91cm、81×61×13cm |
受入年度 | 1989 |
受入区分 | 購入 |
作品/資料番号 | 1989-00-0067-000 |
Title | Bird on Cone |
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Genre | Paintings |
Material/technique | Oil on canvas, steel |
Dimensions | 絵画213×152cm、彫刻152×91cm、81×61×13cm |
Acquisition date | 1989 |
Accession number | 1989-00-0067-000 |