2011
淺井裕介(1981- )は、土や埃や葉っぱ、身の回りのあらゆるものを素材として取り込みながら、絶えず手を動かし、動物や植物などの生命感あふれるモチーフで、自分の環境を埋め尽くすかのように描き続けてきました。土と水を使った泥絵は、以前は壁に直接描かれ、後に水で洗い流されてしまうことで、「作品」という行為の結果ではなく、空間と対話しつつ「描く」というプロセスへと鑑賞者の注意を促していました。本作は、2011年に当館で公開制作されたうちの1点で、恒久的に残し美術館で収蔵するという条件に合わせて、パネルに描くという、彼にとっては新たな挑戦となったものです。しかし、「描く場所と見せる場所が同じ」という、淺井が考える「ものを見せるための重要な条件」は、美術館の中で時間を超えて守られていくことになるはずです。
1981-
ジャンル | 水彩・素描 |
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材質・技法 | 土、粘土/木製パネル |
寸法 | 3点組:600×150cm(全体) |
受入年度 | 2011 |
受入区分 | 購入 |
作品/資料番号 | 2011-00-0034-003 |
寄贈者名等 | イダ ショウイチ スタジオ/釋 和子氏寄贈 |
Title | Earth Painting - Umbilical Cord |
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Genre | Water_colors,drawings |
Material/technique | Earth, cray on wood panel |
Dimensions | 3点組:600×150cm(全体) |
Acquisition date | 2011 |
Accession number | 2011-00-0034-003 |