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扉の影

高松 次郎

1968

白い扉に男と女の影がうつっている。扉を開けるとそこに広がるのは色鮮やかな青の世界。そこにも同じ男と女の影があり、扉がある。だが、実際には、扉の前には誰もいないし、扉の上の影も描かれたものにすぎない。ノブを回す男もその前に立つ女も影だけを残してどこかに消えてしまったようだ。しかし、いないはずの二人の気配が強く感じられるのはなぜだろう。作者の高松次郎は、「私を強くひきつけるものは、例えば迷宮入り事件のように、未解決性、未決定性、可能性などの『空虚』を充満した事物であります」と述べているが、彼は、この作品の男と女のように「不在」や「空虚」(影だけの世界)こそが逆に強い存在感を呼び起こすことに注目し、1964年から「影のシリーズ」を始めた。それは、われわれのすぐそばにありながら、決して手の届かない秘密めいた世界、すなわち、日常生活の中の迷宮を生み出す装置である。《扉の影》は、その「影のシリーズ」を代表する作品として知られている。(Y.S.)

作家プロフィール

高松 次郎 TAKAMATSU Jiro

1936-1998

作品情報

ジャンル彫刻・インスタレーションほか
材質・技法ラッカー/木
寸法180×380×10cm
受入年度1978
受入区分購入
作品/資料番号1975-00-4084-000
コピーライト©The Estate of Jiro Takamatsu, Courtesy of Yumiko Chiba Associates
TitleShadows on the Door
GenreSculptures,installations
Material/techniqueLacquer paint on wood
Dimensions180×380×10cm
Acquisition date1978
Accession number1975-00-4084-000
Copyright©The Estate of Jiro Takamatsu, Courtesy of Yumiko Chiba Associates

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