2006
掃除で使うバケツやモップなど、どこにでもありそうな普通の物たちが、いつもの居場所から出てきて、あちこちで動いている。それらを撮影した映像をモニターで繰り返し再生しているため、それぞれの物音が異なるリズムで響き、空間全体でひとつのサウンド作品のようになっている。これらは田中が展覧会に参加したフランスのアートセンターFRAC Champagne-Ardenne で実際に使っている備品である。また映像のほかに、これらの物が通常の場所におさまっている状態が写真に撮影されている。
田中の作品に登場する日常的でありふれた物たちは、まるで凡庸な外見には表れていないため、実は人々に知られていない固有の性質があるかのように振舞う。そうしたありふれた物たちの隠された一面を発見することは、世の中には無数の小さな出来事がこうして私たちに知られずにして存在しているのだ、という想像を駆りたてないだろうか。(F.S.)
1975-
ジャンル | 彫刻・インスタレーションほか |
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材質・技法 | 映像インスタレーション:映像(デジタルデータ)7点、発色現像方式印画11点 |
寸法 | 映像各6分30秒;写真各60×49.8cm / 49.8×60cm |
受入年度 | 2007 |
受入区分 | 購入 |
作品/資料番号 | 2007-00-0032-000 |
時間 | 各6分30秒 |
備考1 | Created in residency programme with Le Pavillion, art reserch laboratory of the Palais de Tokyo, Paris. |
フォトクレジット | 撮影:木奥惠三 |
Title | Pick up something from FRAC Champagne-Ardenne and bring it into the city, then make some noise |
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Genre | Sculptures,installations |
Material/technique | Installation: digital data (set of 7), 11 chromogenic prints |
Dimensions | 映像各6分30秒;写真各60×49.8cm / 49.8×60cm |
Acquisition date | 2007 |
Accession number | 2007-00-0032-000 |
Photo Credit | Photo: Keizo Kioku |