2008
小さな瓶に詰められた色の粒子がゆるやかなグラデーションで連なっている。栗田宏一の≪ソイル・ライブラリー JAPAN≫は、日本の各地で採集された365の土からなる作品。国内の全市区町村から土を採集し「土の図書館」を作る試みの中から、全都道府県365市区町村の土によって構成されたものである。
栗田は、1990年代初頭より各地で採集した土を整然と配置するインスタレーションを発表してきた。土のもつ色彩の豊かさに着目したその仕事は、自然の本来的な多様性とともにその地に結びついた歴史と生の営みをミニマルに顕すものとして高い評価を得ており、日本やフランスにおいて現在も継続中である。土に尽くす―と言い得るような、土を一握りずつ採取し、乾燥させてふるいにかけるという行為の繰り返しにより成り立つその仕事は、栗田が活動の当初に自身の身体を自然に委ねようと試みた舞踏的なパフォーマンスに起源をもち、自らをも広く自然の一部と捉える思想に支えられている。
1962-
ジャンル | 彫刻・インスタレーションほか |
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材質・技法 | 日本国内365ヶ所の土、ガラス瓶 |
寸法 | 365点組:各8.8×4.5cm |
受入年度 | 2007 |
受入区分 | 購入 |
作品/資料番号 | 2007-00-0036-000 |
フォトクレジット | 撮影:木奥惠三 |
Title | Soil Library / Japan |
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Genre | Sculptures,installations |
Material/technique | Glass bottles filled with soil from 365 places in Japan |
Dimensions | 365点組:各8.8×4.5cm |
Acquisition date | 2007 |
Accession number | 2007-00-0036-000 |
Photo Credit | Photo: Keizo Kioku |