2011-13
サイモン・フジワラ(1982-)は、個人史に基づく綿密な調査や遺物の収集を起点に、そこにフィクションを介在させ、社会的な慣習や常套句の裏に隠された背景をあぶり出す作品などで、国際的に高い評価を得ています。
日本人の父とイギリス人の母との間に生まれたフジワラは、4歳までを日本で過ごし、両親の離婚後は母と共に、イギリスをはじめ世界各地で育ちました。2011年、当館で開催した「ゼロ年代のベルリン」展で制作された《再会のためのリハーサル》のために、フジワラは疎遠だった父を訪ね、二人で陶芸をおこないました。映像では、この再会をめぐる芝居のリハーサルが、作家本人と父親役のドイツ人俳優との間でおこなわれています。本番とリハーサル、オリジナルとレプリカ、血縁による父子と精神的な父子関係といった対立する概念を複雑に絡め、巧みにフィクションを挿入することで、つくられた物語によって喚起される情動の真実らしさを私たちに問います。
1982-
ジャンル | 彫刻・インスタレーションほか |
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材質・技法 | ビデオ、ミクストメディア |
寸法 | 14分18秒 |
受入年度 | 2016 |
受入区分 | 購入 |
作品/資料番号 | 2016-00-0011-000 |
時間 | 14分18秒 |
エディション | Ed. AP |
コピーライト | © Simon Fujiwara, courtesy of TARO NASU |
Title | Rehearsal for a Reunion (With the Father of Pottery) |
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Genre | Sculptures,installations |
Material/technique | Video, mixed media |
Dimensions | 14分18秒 |
Acquisition date | 2016 |
Accession number | 2016-00-0011-000 |
Edition | Ed. AP |
Copyright | © Simon Fujiwara, courtesy of TARO NASU |