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おさなごころを、きみに

2020年07月18日(土)- 2020年09月27日(日)

おさなごころを、きみに

親子や幅広い年齢層がともに美術館を訪れ、誰もが持つおさなごころを体験的に問い直し、優れた芸術表現の可能性を知る「はじめの一歩」となる企画として「おさなごころを、きみに」展を開催した。本展は、「こどものための現代美術展」であると同時に、大人/こどもを往来する、いわばネオテニー(幼形成熟=こどもの姿でありながら大人である)的なこころのありかたをベースとしており、かつてこどもだった私たち=大人が忘れてしまったクリエイティブな「おさなごころ」を思い起こし、メディアテクノロジーによる作品や映像を通して、 こどもと大人が一緒に楽しめる展覧会となった。コロナ禍で会期を1か月短縮した開催であったが、来館者数の4分の3を20代以下が占めるとともに、半数以上が初来館であった。全体の9割近くから高い評価を得ることができ、本展への評価にとどまらず、10年続いた「こども展」プロジェクトに共通する「何気ない日 常を見直す/取り戻す」試みが評価された。  会期中を通じて、SNSには温かな写真やコメントが並び、新しい名前をもらって生まれかわる作品、ヒーロー/ヒロインになれる特撮映像作品やスポンジによるAR作品など、展示室では笑いが起き、展示手法を制限されつつも、体験型展示を行う意義を再認識することができた。文化庁功労賞受賞の1960年代作品や宇宙芸術、戦後から現在まで、日本から世界に発信され高く評価されている新旧のアート&テクノロジーを知る/考えると同時に、「ステイホーム」の辛さを忘れ、誰もが内包する「おさなごころ」を思いだし、次なる表現の可能性について考えさせる展示となった。

基本情報

展覧会名おさなごころを、きみに
会場東京都現代美術館
主催等公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館