1982
菅木志雄は、木、石、金属、ガラスなどの物質に作為を加えず、直接的に提示する<もの派>の代表的な作家である。彼らは、日常的な「もの」を非日常的に提示して、その「もの」に帰属する概念性を取り除き、新しい在り方を見出そうとした。菅の関心は接点、周囲、境界というような境目の関係性にある。ある領界の切れ目――ある種の空気の違い、意識の中で見分けられる「ここ」と「あそこ」の違い、それはひとつの磁場の境界とでも言おうか、その境界領域にこそ「もの」があると言う。丸太をそのままに用い、それを組み合わせて設置していくこの作品でも、「もの」は「仕切り」として置かれている。「もの」を置くことによって、領界を出現させているのである。しかも、菅の境界の示し方は閉じられた連続性のものではない。ここでも、丸太は分節化され、完結した形態を形作ることはない。菅の作品は、観者に境界領域を認識させながら、ものの物質性を知覚させることを忘れないのである。(Y.W.)
1944-
| ジャンル | 彫刻・インスタレーションほか |
|---|---|
| 材質・技法 | 木 |
| 寸法 | 150×600×250cm |
| 受入年度 | 1982 |
| 受入区分 | 購入 |
| 作品/資料番号 | 1975-00-4073-000 |
| Title | Partition of Realm |
|---|---|
| Genre | Sculptures,installations |
| Material/technique | Wood |
| Dimensions | 150×600×250cm |
| Acquisition date | 1982 |
| Accession number | 1975-00-4073-000 |
| 開催年 | 展覧会名 | 開催場所 | 開催期間 |
|---|---|---|---|
| 1982 | 個展 界の仕切り | かねこ・あーと GⅠ | 1982.9.21-10.2 |
| 1995-96 | 常設展 現代美術の流れ | 東京都現代美術館 | 1995.3.19-5.7/1995.5.9-7.2/1995.7.8-8.27/1995.8.29-10.22/1995.10.28-1996.1.21/1996.1.23-3.3 |
| 1998-99 | 常設展 日本の美術、世界の美術一この50年の歩み | 東京都現代美術館 | 1998.7.25-11.8/1998.11.10-1999.2.14 |
| 2007 | MOTコレクション 1940-80年代の美術 闇の中で in the darkness | 東京都現代美術館 | 2007.1.20-4.1 |
| 2010 | MOTコレクション 入口はこちら…なにがみえる? | 東京都現代美術館 | 2010.7.17-10.3 |
| 2022-23 | MOTコレクション コレクションを巻き戻す2nd | 東京都現代美術館 | 2022.7.16-10.16/2022.11.3-2023.2.19 |
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