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展開

難波田 龍起

1957

画面上を無数の斜線や渦巻状の線が走り、ところどころで交叉して三角形の色面を形作る。カンヴァスに黒々と刻み込まれたようなこれらの線は、地塗りの下に見える木炭の下書きの線からもわかるように、画家があらかじめ意図したものではなく、筆を走らせる段階で無意識のうちに形成されたものである。このことは、自身の抽象画を「オートマチックな操作」によるものだと語った難波田の言葉に明らかであり、彼の心の内部に潜む抑圧された意識がこの抽象的な線の動きに託されているのであろう。しかし、そのオートマチックな線が交叉して出来る三角形に彩色を施す作業は、明らかに意識的に行われたものである。彩色によって形態が強調されることにより構図の安定が図られ、無意識の中から生まれた線が客観化される。その意味で、本作品は難波田が後に展開する、形態の現れを排除した抽象表現主義的な作風を予見しているといえる。(K.H.)

作家プロフィール

難波田 龍起 NAMBATA Tatsuoki

1905-1997

作品情報

ジャンル絵画
材質・技法油彩/カンヴァス
寸法97×130cm
受入年度1979
受入区分購入
作品/資料番号1975-00-0363-000
TitleUnfolding
GenrePaintings
Material/techniqueOil on canvas
Dimensions97×130cm
Acquisition date1979
Accession number1975-00-0363-000

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