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いす [Sedia]

ジルベルト・ゾリオ

1966

ゾリオは1960年代後半に活動を開始した作家で、いわゆる〈アルテ・ポーヴェラ〉の中では若い作家である。アルテ・ポーヴェラの作品はその素材の使い方、コンセプトの提示の仕方などでよく日本の〈もの派〉の作品に比べられる。この《いす》は彼が22歳の時の作品である。父が建設業に関わっていた関係上、工事現場をみる機会の多かった作家はそこでパイプやセメントなどの素材に心をひかれ、作品に使用するようになる。この作品においてはセメントという元来は流動性のあるものが固い物質に変わったもの、ウレタンフォームという柔らかい物質、そしてそれらを支える作品の骨格をなすパイプが使用されている。ここでは柔らかいものと固いものとの対比、セメントという固く重いものとそれを支えるパイプという作品の構造がそのまま読み取れるように提示されている。また青く塗られたパイプと彩られたウレタンフォームは作品をより象徴的にかつ楽しいものにしている。(I.K.)

作家プロフィール

ジルベルト・ゾリオ Gilberto ZORIO

1944-

作品情報

ジャンル彫刻・インスタレーションほか
材質・技法金属、セメント、ウレタンフォーム
寸法215×126×81cm
受入年度1998
受入区分購入
作品/資料番号1998-00-0040-000
コピーライト© SIAE, Roma & JASPAR, Tokyo 2024 E5461
TitleChair
GenreSculptures,installations
Material/techniqueMetal, cement, urethane foam
Dimensions215×126×81cm
Acquisition date1998
Accession number1998-00-0040-000
Copyright© SIAE, Roma & JASPAR, Tokyo 2024 E5461

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